動画でご紹介
■製造国:ネパール
■数珠玉材質:「聖獣」ヤクの骨
■数珠玉(約):9mm〜10mm(手加工のため個体差があります。写真をご参照下さいませ。商品以外は写真撮影の小物です)
■環にしたときの直径(約):20cm
◎ヒマラヤの「聖獣」ヤクの骨のビーズで作られた念珠(数珠)です。
◎ネパール現地ではヤクの骨の数珠珠を繋いで作られたとされる念珠やブレスレット、ネックレストップなどが販売されていますが、実際にはそのほとんどが現地で「バッファロー」と呼ぶ水牛の骨で作られています。
◎ここでご紹介する念珠は正真正銘のヤクの骨、ヤクボーンで作られています。
◎「聖獣」ヤクは高度3500m以上の山岳地域に生息しています。その姿はウシに似ていますが、肩が隆起し、体側から腹面にかけて非常に長い毛が生え、尾にも長毛があります。雌雄とも角を持ち、堂々たる風格をしています。ここでご紹介する念珠はそのヤクの骨から作られています。
◎ちなみに、ヤクは近年特にその生息数が減り絶滅が危惧されワシントン条約でも保護の対象になっています。
◎ヤクはその勇壮な姿もあり、日本でも徳川家康が好み江戸城にヤクの体毛を保管していました。明治維新時の薩摩、長州、土佐が江戸城を開城した際にはヤクの毛を運び出し、維新以降の指揮官クラスの軍帽などの装飾に使われました。
◎現代でも仏具の払子(ほっす)にはヤクの毛が、一部まだ使われています。
◎これらは、ヤクという動物自体には、敵を打ち負かし、邪悪を排する力があると信じられているためです。ヤクボーン、ヤクの骨で
九鈷杵(きゅうこしょ)などの仏具、そして念珠が作られているのはこうした理由によるものです。
◎ヤクの骨、ヤクボーンに限らず「ヤクの皮」「ヤクの毛」として流通しているものは実際には「水牛の骨」「水牛の皮」が大半を占めているという事実は、人々は、この本物のヤクが持つエネルギーを求めているという証拠でもあるでしょう。
◎念珠(数珠)は、お釈迦様の誕生以前からあったとされていますが、現在、仏具、法具として広く使われるようになったのは、お釈迦様が「百八個の珠で環を作り念仏を唱えると心身の乱れがなくなる」とおっしゃったところから始まっています。
◎仏教は、インドからチベット、中国、朝鮮半島に伝わり、日本へは仏教と共に伝わりました。現在では、その仏教はいくつかの宗派に別れ、それと共に、念珠の形にも違いが発生しました。
◎でも、珠数が百八個が基本です。これは、よく知られているように、人間は108の煩悩(ぼんのう)、つまり108の欲望と執着があるとされることによるものです。
◎一つひとつの数珠玉を繰りながらお経を唱えると、その煩悩を断ち切ることが出来ます。
◎人間は、日々、欲望と執着に包まれて生活していますから、念珠を繰りながらお経を唱えることで心身の乱れをなくし安らかな日々を送ることが出来るのです。
◎わたしがカトマンズでよく行く店のチベット人オーナーは信心深く、時間があると、店の前で数珠を繰りながら「オムマニペメホム」とお経を唱え、わたしが行くと必ず、「お前も一緒に唱えよう」と促されます。わたしが煩悩の塊りにでも見えるのでしょう。
◎普段も首から下げたり、手首に巻いてブレスレットとしてもお使い頂けます。常に身につけることによりお守りとしての効果もありますので、個性的なファッションアイテムのひとつとしてもお使い下さい。
■ここでご紹介する念珠は、一個一個の数珠玉は手加工のため大きさに相違があります。また、工業製品ではございませんので数珠玉には骨特有の形状がございますことを予めご了承下さいませ。
■写真撮影の状況やご覧頂いている状況により、実際の商品と掲載写真には光沢や質感などに若干の相違がございます。