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■ネパールの山岳地帯ジャジャルコットの木彫、木製面
■重さ:(約)600g
■サイズ:(約)L:27cm×W:22cm×厚:10cm(写真をご参照下さい)
◎ネパールは南側をインド、北側をチベットで挟まれ東西に長い国です。
◎面積は北海道の約1、8倍でその国土に約2800万人の人々が暮らしています。
◎「人々」といってもネパールは他民族、多言語国家で、さらに「カースト」という日本人には分かりにくい仕組みがあるのでさらに複雑です。
◎ネパールの国歌には「何百という花々からなるひとつの花輪・・・」「多様な民族、言語、宗教、文化がある偉大さ・・・」と歌われているように、それぞれの民族がそれぞれ特有の伝統を守っています。ですからそれぞれの民族にはそれぞれのお祭りがあるといっても過言ではありません。
◎ネパールでは毎日どこかでお祭りが催されていると言われるのも大げさではないのです。
◎民族としては、いまだに外界との接触を拒み続け、人数もはっきりしない山岳民族の「ラウテ族」もいますし、現代の都市文明を築いた「ネワール族」がいます。でも、勇猛果敢で知られる「グルカ」や、エベレスト登山を支える「シェルパ」のほうが馴染み深いかもしれません。
◎様々な肌の色、顔かたちがあるので、わたしもネパール人と間違えられることがあります。
◎ここでご紹介する木製面はネパールの西部山岳地方ジャジャルコット地方の山岳民族がお祭りの際に使用します。
◎物語に登場する若者やお年寄りに扮するために被られる面のひとつです。
◎そのお祭りの音楽も所作も長年にわたって受け継がれてきた伝統的なもので、それに伴なってこの木製面も受け継がれています。
◎製作年は不明ですが、19C後半から20C前半にかけて木を彫り込み作られた木彫、木製のお面です。
◎日本の神話の「ヤマタノオロチ退治」に登場する「アシナヅチ(足名椎命)」「テナヅチ(手名椎命)」の夫婦面のひとつに似ているのが興味深いところです。
■木製面本体は年月を経たものですが、経年損傷を防ぐためにその後何度か塗り重ねされています。
■写真撮影状況により実際の木製面とは質感や色合いに差異がございますことを予めご了承くださいませ。
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