■石鹸のナッツと呼ばれるソープナッツ、リタ
■産出国:ネパール
■径:(約)20〜25mm、種径・(約)15mm(写真をご参照下さい)
■容量:(約)300g(およそ60粒、粒により重さに違いがありますので粒数は変わります)
◎ネパールで「リタ」と呼ばれ、洗剤として使われている木の実です。今では街では化学洗剤が主流で、若いネパール人は「リタ」という名前も知らないほどですが、田舎、山間部では今も洗剤として、食器洗い、食材洗い、洗濯、お風呂の石けんとして使われています。
◎英名では「ソープナッツ(soapnuts)」、「ソープベリィ(soapberry)」と呼ばれ文字通り「石けんの実」です。
◎インドやネパールに自生していますが、日本でも神社やお寺の境内などでよく見かけます。日本では「ムクロジ(無患子)」、和名では「延命皮」とも書き表わします。
◎これからも分かるように、ソープナッツ(リタ、ムクロジ)は、強壮、止血、消炎効果の高い漢方薬としても使われています。
◎ソープナッツ(リタ、ムクロジ)の特徴は「石けん」の言葉からも分かるように、実にはサポニンが豊富で、様々な化学式を駆使して作られた化学合成の界面活性剤ではなく、自然界の「界面活性剤」なのです。
◎界面活性剤は石けんや洗剤には必須の成分です。界面活性剤が本来混じり合わないもの同士を馴染ませ汚れを水の中に取り込み汚れを落とすのです。
◎だからこそ、化学メーカーは人工的に、より強力な界面活性剤を作り続けているのです。
◎日本ではこの「ソープナッツ(リタ、ムクロジ)」の石けん、洗剤としての効果の認知度は低いのですが、欧米では、オーガニック・ナチュラルショップの定番商品となっています。
◎洗剤としての目に見える汚れはもちろんですが、特に油汚れ落としに効果を発揮します。
◎また、ムクロジ(無患子)、延命皮とも呼ばれるようにバクテリアを除去する能力に優れているのでお洗濯や食器洗いはもちろん、果物や野菜などの食材洗いに、床、壁、お風呂、トイレなど家中を洗うことが出来ます。
◎インドでは古来よりアーユルヴェーダの施術のひとつである「シロラーダ」(額にオイルを垂らす療法)の後に洗髪にこの「ソープナッツ(リタ、ムクロジ)」を使っています。オイルを取り除くには最適なシャンプーなのです。
◎除菌効果も高いので洗髪シャンプーやボディーシャンプーとしても使うことが出来ます。(ただ、強力なので、髪のパサつきやお肌の乾燥を防ぐために薄めの液で試してください)
◎このように、石けんや洗剤、シャンプーとして使うのは実(皮)の部分で、中に入っている種ではありません。
◎ここでご紹介させて頂いているソープナッツ(リタ、ムクロジ)は種を含んだものです。一般に日本で販売されているのは輸入時の送料の関係で実(皮)のみです。
◎ただ、この種には強い厄除けの効果もあるのです。
◎仏教で使う数珠は様々な材料で作られていますが、お釈迦様が門徒に最初に勧めたのがこのソープナッツ(リタ、ムクロジ)の種で作った数珠を身につけることです。
◎日本のお正月の羽根突きの羽根についている黒くて硬いものはこのムクロジの種です。羽根突きが縁起がいいといわれるのは、羽根が疫病を蔓延させる蚊を食べるトンボに似ているところから来ています。疫病から子供たちを守るので「無患子(ムクロジ)」と言う文字が使われたのです。
◎インドやネパールでは「ソープナッツ」を「リタ」と呼んでいると言いましたが、「リタ」の中の実は「リシビーズ」と呼んでいます。
◎「リシ」とはサンスクリット語で神々をも超越する能力を備えた超人のことです。そのためヒンズー僧やヒンズー教徒は好んでこの「ソープナッツ(リタ、ムクロジ)」の種(リシ)で作った数珠を身につけています。
■<ソープナッツ、リタの使い方>